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ギャラクシーif編エピソード「未踏の見識」EGO

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

マンを求めて彷徨い、結果蜘蛛の糸に救いを求める。


その様子は現世の摂理そのものを見せ付けられているように感じる…自然界で仏が蜘蛛の糸を垂らしてくれるはずは無いので糸の先は蜘蛛の巣なのだが、すがる人々は別にそれを気にしないようだ。


そして現実的理想に見えてその実態は非現実要素の集合体であった人工神域の展開は壮大な皮肉であった


に違いない。


それであっても蝶は大空の彼方に想いをはせ続ける…自らの空虚な器を満たしてくれるものを求めて。



「とりあえず設計図の体を成していない提案書はこれ以上回してくるなと伝えておいて。」


前々から確保してあったベイエリアのプライベートラウンジでくつろいでいた遊名はその言葉で秘書との通話を切った。


タブレットデバイスに転送されてきたデータの一群は夢と理想の受け皿になる為に組まれたものだということ以外に伝わる事は無かった…傍らのテーブルに置かれたトロピカルアイスティーがベースのカクテルのグラスは放って置かれた時間を結露によって主張している。


それは自分の演出している時間を味わってくれない人間に対しての物言わぬ抗議であっただろう。


だが遊名はそれに気を割くことなくそのグラスを傾けた。好みのリキュールとアイスティーの協演はいつでも変わりないオフタイムを彩ってくれる。電話一本で吹き飛ぶ憩いの時間はそれだけに貴重なのだ。


しかしそうした時間の中でも遊名の意識は仕事場に縛り付けられたままだ。


先程詰め込まれた未整理の現状情報が脳裏からあふれ出し、自我を侵食してくる…早めに手を付けないとまずいのは重々承知の上なのだがその気が起こらない。


まして今回の喫緊の事案は異世界の接続境界が段違いに拡張されたとのこと。


これから起こるだろう拠点制圧や広域戦闘の指揮を執れる人材の手が足りない…戦闘エージェントの誰もが単機突撃で現場を回せるわけではないのだ。


遊名はこの有事が危機的状況になる事を改めて自認の上で戦略素案をアップデートすることにした。


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