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ギャラクシーif編エピソード「四季の肖像」WIZ-DOM

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

地図が読めないだけで目的地への到達が絶望的になるとは不親切では無いのか。最初から最後までお姫様エスコートを要求しているわけではないのだけれど。


「いや結局同じことなんじゃねえ?お前の周りにいる人間たちにとってはさ。」


「姫、その言葉使いは直せないものなの?貴女はだいぶ格の高い悪魔なのでしょう。魔神姫アシュタルテー。」


「慇懃無礼トークが様になってきたおまえに言われたくはないがな。真理亜。」


毎度の考えを見透かした態度が気に障った真理亜だったが、調べ物を中断して向き直ることはしなかった。無理を言って学園の資料室を開けてもらったこの貴重な時間を無駄にしたくなかったからだ。


「悪魔召喚師”真理亜・ファウスト”」、それが彼女の通り名だ。気に入っていた幼い頃の本名を捨てて久しい。しかし今は関係者に認知度が高い方が重要だ…それに忌み名を知られていては都合が悪いことも多々ある。自身の在り方にも影響を及ぼす場合すらあるのだから。


意識を切り替えて目の前の鉱石らしきものを見つめなおす。血のごとく真紅の光の中に紫がかった輝きが混じっている。人工物とも自然物ともとれるその不思議な存在感は心を不用意にざわつかせてくる。提供元の日本の研究者の所見では古代のダイアグラムが刻まれたモノリスのような物だということだ。


この鉱石らしきものがこれからの自分の進む道を致命的に歪ませる事は明白だろうが、得るものは桁違いのものであるだろう…面白い。たっぷりと時間を捧げてみようではないか。 そんな真理亜の不遜な笑顔を見て、魔神姫は嬉しそうに口角を吊り上げた。



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