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ギャラクシーif編エピソード 「夢幻の誓約」EGO

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

「並列次元同位体だからといって同一人物とはいえない、か。当然見解ね。」 「いや…識別記号無し解析コードも手探り状態で出された結論を鵜呑みにするのはどうかと思うけど?…うんごめん聞き流して。」 思わぬ方向から正論を突っ込まれて美奈は不機嫌を滲ませた。



平日昼間の斎木インダストリー展望ラウンジに集まった面々は各々が持ち寄った情報を吟味する事から始めた。 用意されたアフタヌーンティーセットが置いてけぼりにされて小一時間経っている…しかし進捗は思わしくない。 適当に放り出された役員用パスが自分の存在を示したそうにしているのが印象的だ。


「そういう新名は遊名さんから何を聞いて…うん後でゆっくり聞くよ。」 美奈は自分より色濃いあからさまな不機嫌顔を直視できず視線を手元の資料に戻す…さっきからこの応酬を何往復したかわからない。今日は切り上げておいた方がいいかも知れなかった。しかし役目を放り出すには早すぎる。


今回の案件である件の宝物庫の情報が下りてきたのはほんの2,3日前であり見通しも立たない状態で丸投げされた為、情報のアウトラインだけでも纏めてから詳しいところを詰めよう、とそこまでは良かった。だが見つかるのは神話じみた噂や風説ばかりで手がかりにできるものは現状何も無い。



しかもそのほとんどが神聖視されている神話や教義となっており、科学的検証はもちろん仮設を立てての研究等が一切許可されない…その事を不自然と言い出すのも憚られる事態であった。何がそうさせるのかとか聞き出そうとして空気が凍るのを幾度と無く体験してしまって、本当に心が凍えるようだった。


しかし話をしている時の「有識者」は例外なく熱を帯びて件のものを語り、夢見心地で話を終えるのだ。 これは精神領域干渉系能力者が手を回している可能性を疑うだけでは説明できない事態らしい…願う未来がそのまま与えられたかのような話し手の顔を思い出すだけで不安になるほどだ。


だが上層部の厳命ぶりは日を追って激しくなる。よほどの重さのリソースに関わるものなのだろう…例えば”未来の記憶”とか”過去改変”あたりのトップシークレット事案とかだ。だが自分達は好奇心で死ぬ愛玩動物でありたくはない。美奈と新名はその認識を共有すべくアイコンタクトを交わした。




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