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ギャラクシーifエピソード編「久遠の帰途」 ダークロア

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

「全てが調和した優しい世界を。」


彼女は最初にそう願い、真摯な祈りを捧げた。


しかし、そもそも最初から世界は調和した存在であると思う。


いや全能の神が創ったからとか自然の摂理が侵される前まではな、とかそういう方面の話では無い。


確かに不和や争い、差別や格差が星の数ほど溢れる時代であるのは議論するまでもないことだろうが、


結局それも「人間社会の中だけでは」の話だ…それを「自然界全てにおいて」に置き換える事は不遜が過ぎるだろう。神を信じるかどうか以前の問題だ。


例えこの先テクノロジーが発達し続けて天候や自然現象、時間や空間を思いのままにコントロールできるようになったとしてもそれは人間の意識内での話。論議に付き合う気は無い。


「世界」は元々支配などできぬものだから。



ふむ、だいぶましにはなってきたのではないか…?


秋緒は高台から自分の群れのテリトリーを見渡してひとりごちた。


小さな大天使の崩壊による因果律の大変動、かの女神顕現によるセカンドストライク…惑星規模の大災害は人間社会だけでなく自然の許容量を遥かに超えた爪痕を各地に残していった。


しかしその際出会った半獣人の娘は今では皆の日常の一員となり安らかな日々を過ごしているとの報告を受けている。喜ばしい事だ。


これから彼女の日々は明るいものであるだろう…そう想いいつかの満月の夜を思い返す。


そうあの夜もこんな見事な月夜だった。


秋緒は感傷に浸ろうとして思いとどまる…そうかあの時はそういう感じで全てをすっぽかしていたな。


何年か越しの穴埋めは未だに残ったままだったのだ。


秋緒は踵を返すと群れの中へ戻っていく…今度ばかりは超自然的な存在の気まぐれで災厄が降りかかってこない事を切に願いながら


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