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ギャラクシー”ジェネシス・コード”ー起源の闇、根源の影ー

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

そもそも「マジェスティック・ピエロ」などという”愛称”がすべてを物語っているのではありませんか?


君主に対しての言葉としてはいささか以上に不適切な一言で謁見場のざわめきが静まった。


それもそのはずで今しがた展開された”幼児が積み上げた積み木のような頼りないロジック”は彼の語る未来像が全くの偶像であることを端的に示したものであったからだ。


それでも一同は信じていたかった…彼の語る「現実論」が現状の解決案として機能してくれると。


しかしこの場に集った皆が受け止めなくてはいけないのは彼が現状を背負えないということだけでは無い。


これからの「現実像」が自分たちの権利と自由意思を尊重してくれないだろう、という重すぎる自明の理であることだった。



「そして結局”日記”には願望、要望、希望的観測しか載っていない…話にならないわね。」


「それでも企画書としては使えなくはない。そうでしょう?」


議論は小一時間の平行線を辿っていた。


風花は任された議事録のまとめを半ば他人事のように眺めて何度目かわからないため息をついた。


明らかに不適切な空気を発している風花に対して周囲の黒服たちが戒めるように視線を刺してみるが、彼女の空気は弛緩したままでまるで要領を得ない。


”しょうがないこと”で済まされない機密事項の検討の場であるが、あまりにも実用性が無い理論の水掛けバトルは風花の精神衛生を著しく害していた。


…遊名さんはどうしてこんな基礎理論の履修も怪しいような人選にしたのだろうか?


いっそ現地エージェント達の集合知だけを纏めたほうがよほど今後の方針として役に立っただろう。


いや肩書きと「実績」がある人間の名前を連ねなければ書類が通らない現状は理解しているつもりではあるが、それにしても「どちらの主観を軸にするかのマウントバトル」を延々と注釈付きで書かされるこちらの身にもなってほしい、というのが風花の今偽らざる本音であった。


どうせハンコを押してもらうための規格を満たすだけのこの文書…いっそ絵日記形式にしてやろうかと考えたが私はそこまでのリスクを覚悟できない。


自らの抱える中途半端な現実感に嫌悪感が滲んでくるが、今対峙すべきは自分の無力さでは無くこの場の議論が生み出す”未来像”であるべきだ。


意識の中にほんの微かに残っていた使命感を改めて総動員した風花は今にも霧散しそうなその”未来像”を固めておくため、自らの意識へ発破をかけることにした。


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