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ギャラクシー”ジェネシス・コード”ー展望と願望がもたらす通過儀礼ー

  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

の描く夜空の星の絵は否定の余地無くきれいなものだ…しかしそれだけだと疲れちゃうんだよな。


突然突き付けられた「個人的所感」。それは私の意識を凍り付かせるのに十分な冷たさを持ってこの場を吹き抜けた。


無論言葉の意味は分からないが、意図する事は痛いほど自分の意識を締め付ける。


やはり「財団」のコネクションの一部を背負うなどまだ荷が重かったのか?


バレンシアはこの前の依頼を思い出して身震いをする…一度は啖呵を切ったものの、結局は現場の地盤に頼りきりになった事が脳裏に蘇り何日かは根城から一歩も出る事が出来なかった。


その状態で受け取った組織からの通達。正直除名からの路頭に迷う事態はとっくに覚悟していたのだが、そうでは無かったと安堵するのは早すぎたようだ。


デイヴィスの家からの伝えられた「処分」は地盤の顔役への直接の謝罪に留まったのだが、ここへきて値踏みもされずに否定を受け入れるしかないというのは受け入れ難い…バレンシアの自我は自身の尊厳を手放しかける一歩手前で必死に耐えている。


そもそも「財団」の情報が提供されたのがこの前”燎炎”の魔導師との対談の後だ。


事前に知らされていたならこの欧州で呑気に準備などしていなかった。


ミス・プロミネンスから聴かされた言葉の意味が今になって腑に落ちる。


…”モンテルチア・ローザ財団”、通称「違法処断財団」と呼ばれるそのコミュニティの表向きは「生活の上での問題の解決や権利を保護する」という名目の弁護団体だ。


しかしその実態はこの欧州での利権問題解決を一手に引き受ける超法規的ネットワークという話。


一族の血の掟によって成されるその運営は身内にも厳しい戒律を遵守させるという。


であるならば外部の新参者にどんな対処が下りるかは推して知るべしである。


バレンシアは対面した顔役から受ける不可視の圧力にこれからの来るであろう「現実」を投影して、この先の希望が陽炎のごとく消えゆくのをただ受け入れるしか無かった。



「これはかなりお怒りのようでしたね…これだから「財団」案件をあのような根無し草に任せるなど私は最初から反対だったというのに。デイヴィスの家の威厳も地に堕ちたものです。そうでしょう?レフトウィック。」


「…エルシー。それは流石に言いすぎでしょう。彼女はあの超越者相手にだいぶ善戦していましたよ。


確かに無様を晒したのは確かでしたが。」


オルガは毒づくセレンに対してまともな会話をする気は無かったのだが、とりあえず誰かに聞かれるとまずい内容をひとまず締めることにする。


しかし今回の事案をしくじったのは手痛いな…「財団」相手に信用裁定をまた一から作り上げるのはほぼ不可能では無いか?それでも…


オルガは絶望要因しかない現状を鑑みて試案をいくつか考えてみるがどうもしっくり来ない。


これでは希望や展望が広がらないしプレゼンする以前の問題だな。


一人で思案に沈むオルガを見てセレンは改めてこれからの戦略講義を詰め込む必要を感じ、カリキュラムを早速脳内で組み始めた。




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