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ギャラクシー”ジェネシス・コード”ー事態の把握と管理者の眼ー

  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

何…「使徒」についての情報は無いかって?あんたも例の件に一枚噛もうって事かい。


悪いことは言わないからやめといたほうがいいよ。


そもそも今の段階で基礎知識すら持ってない奴が首を突っ込める可能性は限りなくゼロだと思うぜ?


「扉」は管理者と担い手を自ら選ぶってのが古くからの言い伝えでね…この場に来て話を聞こうなんて輩には挑戦権すら無いってのがここの暗黙の了解であり不文律だ。


しかしあんたが俺の興味を引く代物を見せられるなら別だがね?


…ジリアンはこの会話の一部始終を魔導器に記録し終わると、彼の魂に幻惑の刻印を刻みつけた。


彼がこれから先、永劫に自分の価値を疑わずに済むように。



「それでミス・マキャフリーが”寄贈”してくれたのがこの情報ですか。やけになんとも言い難い感情が渦巻いていたのはこれが原因と…?道理で自意識が委縮しているわけですね。なるほどライホルド警部のところに辿りついているわけです」


「オクリーヴ…あまりそこに触れないで上げてくれ。むしろ死の刻印が今そこに無いだけで奇跡なのだから。」


ウランはスイレンのあまりの同情の仕方に驚き咄嗟のフォローを試みて不審に思う自分を顧みる。


そして普段の彼女はそれほど沸点が低いわけでは無いのだが…と考え始めたところで出口の無い迷路を幻視して探索をやめる。今そこを突き詰める必要性は無い…その奥に万が一虎の子でもいたら大惨事だ。


なので「合理的判断」に基づいて話を進めることにすると、ウランはスイレンに対して情報の共有を再度始める。


「つまり今の喫緊の課題は「扉」にまつわる現状を把握しておくだけに留めるのが最善ということを周知する、でいいのかな?」


「そうですね…今の時点では「封鍵」指定されているわけでも無いですし、評議会からの調査依頼も来ているわけでないので公的調査にも踏み切れないところ。藪をつつくのは”使徒”達が術式を行使する段になってからになるでしょうね。」


スイレンは用意してあったお茶請けをつまみながらこれからの段取りを思い浮かべる。


その中で今回の事案に対しての疑念が先ほどから引っかかっていた。


…しかしあのマキャフリー女史が「一般人」にこれほど感情的になるとは考えづらいな。もうちょっと「被験者」の意識内を探ってみるか?


そうしてスイレンの意識が「被験者」の魂の深部に手を伸ばした時、「それ」は姿を現した。


知性と獰猛さが共存している赤子のような瞳がこちらを凝視している。


そして古代の竜とも魔物とも表現できないその異形の姿をあらわにした潜伏者はスイレンに向けて恭しく挨拶をしてきた…それは神話の作法に則った物語の始まりを示すものであった。


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