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ギャラクシー”アナザーデイズ” ー思考と感性の二律背反ー

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

「”成功”をプラスのファクターに変えられるのもまた一種の才能である。」


…その趣旨の論文を読み終わって悲しい気分が自我を侵食するのを感じた。


待っているはずだった華々しい未来のヴィジョンに霞がかかったようになってどれほどの時間を過ごしたのかは想像に難くなかった。


彼女が示した指針はまったくの空想であったのか…?そう結論づけるには早いはず。


そう、希望の種火は思っていた程小さくはなかったのだから。



「ふむ、湯上谷さんは今でもこの素案のままいけるというわけね?」


真奈美は予想通りのところを突っ込まれたのにもかかわらず、その言葉の前に沈黙を余儀なくされた。


イマジナリー・リフレクターの二つ名で最前線の”現実”を背負っていた歴戦の勇士である彼女も、この場においてはただの一エージェントでしかない。舞のように顔パスで上層部と渡り合える貫目はいまだ足りていない。


そして現状分析や戦略構築案はあらかた提示した…当の昔に切り札は切っていた。


それでも意思決定の場においてはこの有様だ。いつまでも小娘一人に戦線が維持できるわけないだろう、との見解はもっともだが、遺産はもう自分達を養い続けてはくれない事は明白だ。


だからこそこうして藤宮さんを捜索する為の草案を持ってきているのだ…彼女が戻ってきてくれれば事態の解決に目処が立つというわけではないだろうが、精神的支柱は誰にでも勤まるわけでは無い。


しかし彼女のもたらせる”現実”と”未来図”は唯一無二なものだからだろう…熱を帯びるこの場の議論はかつての夢のような栄光は彼女なくしてはありえないとの結論に至っている。


その様子を噛み締め、真奈美はそうした刹那の逡巡を挟むと「代替案」のプレゼンに移ることにした。


皆の望む、彼女の戻れる器が自分だけの器量だけでは用意できない事は承知の上で。



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